本当に大切な写真は表には出さない。
まだ写真を始めて間もない頃、そんなことを語ってくれた方がいました。
当時は、撮るのが楽しくて、見て見て～が楽しくて。
なんで？って思ったけど。
今はちょっとわかる気がします。
写真は表に出たとたん、
作者の思いは置き去りにされ、独り歩きを始めることがあります。
置き去りにされちゃうのは、私の技量のなさでもあるのかもしれませんが。
伝わらない思いって、写真に限らずしんどい（笑）
だったら自分の思いはそっと蓋をし閉じ込め鍵をかけ、
自分の心を守る。
でもね、独り歩きした写真たちに、
思いがけない言葉をいただくことがあって。
それって見てくださった方と私の写真がほんの少しでも交わったということ。
もちろん私の想いに共感してもらえることも嬉しいけれど、
それはもう全然、え？と思うようなときもあり（笑）
私自身も、その方の心に触れたようで嬉しくなる、楽しくなる。
私の撮った時の思いなんてもうどうでもいいなぁと思う。
時にひとりで、時に誰かに寄り添って、時に誰かに助けられ・・
私は、私の撮った写真に自由に旅をしてほしい。
一人旅をする写真たちから届く時折の便りに
縁側でお茶飲んでワクワク、ドキドキ、たまにハラハラ、、ほっこりしたい。
便りが欲しいから、私は写真を撮り続ける。
